・パターの上達に本当に有効な練習方法は何?
・自宅にいる時間が増えたからゴルフの練習がしたい
このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
『パターに型なし!』という言葉ある通り、いろんなスタイルがあります。プロの試合を観ても、パター・構え・打ち方まで千差万別。1人1人違います。そこで当記事では、パターを学術的に捉えた大学教授のお話や、実際にボクが試した中でもっとも有効的だと感じた練習方法をご紹介します。
この記事を読んでいただければ、パターで本当に気をつけることが理解でき、カップインの確率が確実に上がります。ぜひご一読ください。
Contents
確率を上げる!自宅でできるパター練習の3要素
パターの練習方法ってたくさんありますよね。ネットで検索しても山ほど出てきますし、果たしてどれが効果的かわかりません。その中でボクが実際に試し、もっとも効果的だった練習方法を紹介します。
もちろんボクのオリジナルではありません。根拠が理論的で専門家が推奨している説や方法を、わかりやすく解説させていただきます。
カップインの確率を上げるために
- フェースの向きを確認する方法
- 順回転を効率良くかけられる練習方法
- ショートをしない練習方法
パターのフェースの向きを確認する
結論からいうと、どんなスイング軌道をしようと最終的にはインパクト時のフェース面の向きで、ボールの打ち出し方向が決まります。逆にいうとフェース面を正しい方向に向けれないと、ボールは打ち出したい方向には転がってくれせん。
では、どうやってフェース面をまっすぐに構えることができるのか?
一番の簡単な解決策の1つは「パターのライ角とおりにアドレスする」ことです。
少しでもトゥ側やヒール側が浮いたりしたら、それはまっすぐに構えていることにはなりません。
上の写真でもズレていることがわかりますよね。
理論上、2メートルのパットも1.5度ズレているだけで入らないとされています。
ちなみにパットを科学的に研究している濱部浩一教授(日本獣医生命科学大学)によれば、多くのアマチュアゴルファーはこのトゥ側が浮いてる状態でアドレスしているとのことです。
「そんなアホな!!!」
ということで、さっそくボクのアドレスを確認してみました。
いつものように気持ちよく構えてみると・・・
ん!アレ!?
めっちゃトゥ側が浮いてる。。。OTZ
なので、パターのソール全体がベタっとグリーンにつくように構えることが、フェース面をまっすぐにむけるためのスタートラインとなります。
ぜひ写真を撮って確認してみてくださいね。
効率良く順回転させるパター練習
カップインの確率を上げる条件とされていることの1つに「順回転」があります。これは異論がないはず。各社、インパクトの瞬間から順回転するようなパターを開発してます。
なぜなのか?
理由は以下のとおりです。
パッティングが得意ではない人の転がりにはふたつの特徴があります。ひとつはインパクトの後にボールがすぐに回転しないで横に滑ってから転がる場合。もうひとつは、インパクトの瞬間にボールが浮き上がり、ジャンプしてから転がり始める場合です。いずれも、ラインから外れやすく、カップインの確率が低くなります。同じ位置から打っても同じように転がらない理由はインパクト直後の転がり方にあるんです。
(日本獣医生命科学大学:濱部浩一教授)
ということは、インパクト後に横に滑るとか、ジャンプするとかせずに、すぐに順回転がかかり転がりはじめることがベストってことですよね。
そんな方法があるのか?
濱部教授によると「パターを12mm浮かせてインパクトすることが最適解!!」らしいです。
では、どうやったら最適解に近づけることができるのか?
ヒントは2019年の女子プロで平均パット数No.1の鈴木愛プロのパターの打ち方にありました。
鈴木愛プロのパターの打ち方は
- ボールにスピンをかけるように、上の方をこするような感覚
- パターのリーディングエッジで、ボールの赤道を打つ感覚
これは真似しない手はありません。
そこで濱部教授と鈴木愛プロを参考ににて、効率良く順回転されるため練習方法を紹介します。
もちろんオリジナルではなく、クラブアナリストのマーク金井さんのパットセミナーで解説されたドリルで、個人的に一番しっくりきました。
練習方法はシンプル。単3の乾電池2コを用意して、ボールを挟み込むように配置。あと乾電池に当たらないよう打つだけです。
実際にやってみた映像はこちら。
今度は前から。しっかりパターの下部でヒットしてることがわかります。
マーク金井さんのパットセミナー(1)です。ちょっと広告多いのが難点ですが、面白いです。
パットをカップの1m先で止める練習を
パターでショートするって、ゴルフでカッコ悪いとされる行為の1つです。
カップに届かないって、自ら貴重な1打を放棄してるようなものですからね。絶対に避けたいです。
昔、会社の同僚が「届かなきゃ入らない」って言いながらパットしてましたが、そのくらい気持ちを強くもってパットしないとショートしがちです。
なので、絶対にオーバーさせたいですが、そもそもどれくらいオーバーさせていいものか?濱部先生によると1.5〜2mオーバーさせる感じで打ってもカップには入るそうです。
私の研究室で実験をしたところ、スティンプメーターで12~15フィートの数字となる高速グリーンでも、平地ならカップを1.5~2メートルオーバーさせる強さで打っても、ボールがカップの上を通過しさえすれば『いい感じで』ナイスインします。2.5メートルオーバーさせる強さになるとさすがにカップに蹴られますが、それでもカップのど真ん中に打てば真上に飛び上がって入ることもあります。(日本獣医生命科学大学:濱部浩一教授)
理論は理解できたので、あとは練習です。
効果的な練習方法をいろいろ調べたのですが、正直どれもイマイチ。
結局、またマーク金井さんの練習方法を拝借しちゃいます。マーク金井さんもおっしゃってましたが、2メートルオーバーだと返しのパットがかなり厳しくなるから、オーバーの範囲を1メートルにします。
これも方法はシンプル。仮想のカップ位置を決め、1メートル先に目安になるものを置きます。感覚としては1メートルオーバーさせるじゃなくて、カップから1メートル先に止めるイメージです。これが重要だとマーク金井さんもおっしゃってました。
いざチャレンジ!
やってみてわかったのは、仮想カップにジャストタッチを狙うとボールがまっすぐ転がりません。
やはりオーバーする感じで打たないと、カップインする確率が下がりそうです。
元ネタのマーク金井さんのパットセミナー(2)です。16:10くらいから1m先に止める話をされてます。
自宅でのパター練習はちょっと・・・
・こんな方法でホントにパターが上達できるのか?
という意見もあると思います。こんな100前後の雑魚ゴルファーから推薦されても・・って感じですよねぇ。
自宅にパターマットがなくても練習できます
「カップの1m先で止める練習」以外は、パターマットがなくてもできます。
アドレスとパターの打点位置、この2つの練習はカーペットやバスタオルの上でも充分できます。最悪、アドレスの確認だけもスマホさえあれば、確認できますよね。
また、ゴルフ練習場に練習グリーンやパター練習場が併設されているところもありますよね。ドライバーやアイアンの練習を少しだけ減らして、たとえ10分でもパター練習にあててみてはいかがでしょうか。ラウンド当日に少しだけ練習グリーンで転がす人よりも確実に成果がでます。
この練習方法でホントにパターが上達できるのか?
結論からいうと、正直わかりません。ただ確実にいえるのはカップインする確率は上がります。
繰り返しますが「フェースの向き・順回転・カップをオーバー」はカップインさせるための3要素だからです。
またどの練習法もそうですが、必ず「仮説 → 検証」の思考で練習してください。数値的な思考がないと空論のぶつけ合いになってしまいますからね。
ということで、恥ずかしいですがボクの雑魚パット数をさらして、検証しますね。
2019年からこの練習法を実践しております。練習は若干サボり気味ですが、常に意識してパットしています。
2019年 | 1パット | 2パット | 3パット | 4パット | 5パット |
合計(26ラウンド) | 95 | 250 | 106 | 15 | 0 |
平均(1ラウンド) | 3.65 | 9.62 | 4.08 | 0.58 | 0 |
2017年 | 1パット | 2パット | 3パット | 4パット | 5パット |
合計(26ラウンド) | 73 | 271 | 108 | 11 | 2 |
平均(1ラウンド) | 2.81 | 10.42 | 4.15 | 0.42 | 0.08 |
(単位:回)
2017年と2019年を比較して、何が向上したかというと1パットの確率です。2パットが減り、1パットが増えています。3パット以上はそんなに変わりませんね。つまり2017年は2パットしていた距離を、2019年は1パットで沈めたケースが20回以上増えた結果がわかります。
このように練習方法の検証をしてみてると、自分に効果があるのかないのかがわかります。どの練習方法でもOKなので、ぜひ、みなさんも検証してみてください。
【復習】パター練習を自宅でするには
1パットでカップインする確率をあげる方法
- フェースをまっすぐに構えるコツはライ角とおりにアドレスすること
- 順回転を効率よくかけるには、打点をパターの芯よりもパターの下部へ
- 届かなければ入りません。カップよりも1メートルオーバーさせて止める距離感
以上が重要な3要素になります。ぜひ実践してみてください。
ボク自身も家にいる時間が増えたので、サボり気味だった練習を再開させます!
また、他にも家でできる練習方法を紹介していますので、ぜひ見てください。
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